狂想 主に朝日のゆんゆん投稿(準備中)
新聞(主に朝日新聞)に掲載された愉快で面白い投稿を論評つきで紹介します。
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Author:狂想 このブログは新聞(主に朝日新聞)に掲載された面白い投稿を軽いツッコミ付きで紹介するものです。その意図は楽しみながら、今のマスコミの問題点を考える為のものであって、決して投稿者を貶めたり馬鹿にしたりする意図はありません。お便りはココまで。mixi始めましたマイミク募集中だよ。
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司書のジレンマ
2005/07/21(木) 00:00:00
図書館の本を廃棄した心は大学院生 井上 亜弥(千葉県船橋市 22歳) 朝日新聞の社説「蔵書廃棄 自由の番人でいる重さ」(15日)は、船橋市の市立図書館の司書が意図的に本を廃棄した事件についてだった。 この図書館は、子どもへの本の読み聞かせで先駆的役割を果たしたことで有名だ。 尽力したのはこの司書だった。 私が中学生の時、その取り組みに憧れ、夏休みの課題の職業インタビューで取材した。 彼女は、子どもにとって本との出会いは、かけがえのない経験であると語ってくれた。事件の衝撃は大きい。 司書が独断で処分を行ったのは、採択が論じられている「新しい歴史教科書をつくる会」に関係する本だが、司書の中立性は職務であり、彼女の行為は違反である。 しかし、子どもと良書に尽くしていた彼女だからこそだったと私は感じる。 表現や思想の自由と、教育。「新しい歴史教科書」が国内を越えて問題となる中、このジレンマは見逃されるべきではない。 私は大学の図書館でアルバイトをしている。 私に本の廃棄を決定する権限はないが、本の大切さを彼女から学んだ私が、どのように本と向き合うべきかを考えさせられる出来事だった。(2005年7月218日 富山版)
超難関読解問題
2005/01/08(土) 00:32:08
見ないふりもできるけれど主婦 神子 邦子 (福井県 55歳) ファルージャやパレスチナで起きていることを、見ないふりをして暮らすこともできる。 片足を吹き飛ばされ、病院のベッドで、包帯だらけになって、訴えるように見上げた5歳の子供の視線を打ち砕くことも出来る。 「テロとの戦い」に明け暮れる大国の指導者と、彼に追従するこの国の指導者を黙認することで、それに参加することさえできる。 真夜中に家が爆破されたり、通学途中で妹が流れ弾にやられたり、食事中に弾が飛び交ったりなどしないこの国では。 たぶん今は。 何事も無かったように新しい年が始まる。 力も名も無いふつうの人々に何ができるのか。 思いを集めて武器に負けない言葉に変える。 それは、はるかな道のりだけど。 (2005年1月8日)
知ってるつもり
2004/12/20(月) 22:43:51
批判的報道がなぜ名誉毀損フリーライター 渡辺 芳男(埼玉県 58歳) TBSの番組「サンデーモーニング」が「日韓合併の歴史を百%正当化するつもりはない」との石原慎太郎知事の発言を「正当化するつもり」と誤った字幕付きで放送した件で、都知事の告訴を受けた警視庁はTBSの社員4人を名誉毀損容疑で書類送検した。 記事(15日)を読み、警察が出てくるような問題かと思った。 私はその番組を見ていたが、問題の「つもりはない」のくだりはほとんど聞き取れなかった。 そのために誤ったのだろうと思う。 TBSは誤りを認め、別の番組で内容を訂正し謝罪した。 にも関わらず名誉毀損が成り立つのだろうか。 記事によると、警視庁は「知事の歴史認識を批判的に報道することで知事の社会的評価をおとしめた、と認めた」というが、感化できない。 石原知事は日本の朝鮮半島植民地化について「私たちは決して武力で侵犯したんじゃない」と発言している。 知事の歴史認識への批判的報道と字幕の誤りとは峻別されてしかるべきだ。 これは政治家に対するメディアの批判に警察が介入することではないのか。 (2004年12月20日 東京本社版)
狂信者の責任転嫁
2004/04/29(木) 22:38:59
強制する社会到来するのか 家事手伝い 仲川 真紀(大阪市 32歳) 11日の「国旗・国家 都教委の大量処分」(私の視点)で三浦朱門氏のご意見を呼んで思ったことがいくつかあった。 三浦市は「教育に従事する公務員が規定に従わなければならない」と述べておられるが、国旗・国歌法は「強制をしない」といたはず。 また、この法律ができるとき、卒業式での掲揚や斉唱の実施に関して、広島県立世羅高校の校長先生が自殺に追い込まれた。 百歩譲って、日の丸に侵略戦争の過去がないとしても、あの先生の命に対する責任は消えていないと思う。 「私の宗教であるキリスト教では、異教徒の間ではそのしきたりに従うべきだと教えている」と言われる。 私もカトリックの高校でそう教わった。 確かに他宗教排斥はいけない。 しかし、私の所属する教団は戦争中、国家に迫害された。 教会は閉鎖され、牧師は投獄され、死者も出た。 今、私たちは市民として法に従うが、「しかし、国家の法と神の法がぶつかる時は神の法に従え」(処罰されても信仰と良心の自由を守れ)と語り継がれている。 そういう教団もあることを知って欲しい。 民主主義社会なら、起立、斉唱する自由も、しない自由も尊重されるはずだ。 なのに権力を持って一方的に処分したのは何より問題だ。 このままでは戦前、戦中のような至る所に監視の目が光る社会になりそうで恐ろしい。 (2004年4月29日 名古屋版)
歓喜の大合唱
2003/12/14(日) 22:34:25
イラクで第九歌えたらなあ主婦 谷 佐代子(大阪府藤井寺市 69歳) 私は大阪城ホールで催された「サントリー1万人の第九」に参加しました。 立ち見も出る大盛況でした。 佐渡裕さん指揮で、東京、北海道、九州などからの参加者も含め1万余人の合唱団の一員として、精いっぱい歌いました。 何度も出てくる歌詞「すべての人々は兄弟となる」を歌いながら、こんな想像をしていました。 イラクへ自衛隊ではなく合唱団を送ろう。 イラクの人たち、そして軍服を脱いで武器を捨てたアメリカや他の国の人たちと肩を組み合って、この歓喜の歌を歌うことができないだろうか。 私たちはドイツ語で歌っているが、皆自分の国の言葉で歌ったらいいじゃないか。 もしかしたら、ベートーベンは、そのために作ったのではないだろうか━━などと。 合唱の感激がさめやらず、熱い思いが膨らんできて、思わずペンを執りました。(2003年12月14日 大阪版)
夢プラン 特別編
2003/11/30(日) 20:28:20
自衛隊の派遣 武装はせずに会社員 風間 禎之助 (東京都小平市 61歳) 私は今夢のようなことを考えている。 自衛隊が武器一切持たず、イラク復興に参加することである。 行く前に小泉総理が世界に宣言してほしい。「自衛隊をイラクに送る。ただし、武器は一切持たない」と。 テロ組織にもゲリラにも日本人は敵ではないということ、イラク復興だけを願って参加したとアピールするのである。 水の浄化、道路、通信網の整備、学校建設の準備など協力することはいくらでもあるはず。 それをするには今、組織された自衛隊が行くのが最善ではないのか。 そんな日本の自衛隊を襲えば、自分たちが世界的非難にさらされることはわかると思う。 それに少々の武器では、猛スピードで突っ込んでくる自爆犯の車に対処できるとは思えない。 武器を持たないことで「派兵」にもならず、そして派遣したことで米国にも評価され、アラブ社会も今までどおり日本を友好国として信頼してくれるものと思う。 私はこれが現実になることを夢見ている。 (2003年11月30日 東京本社版)
適度な捜査協力
2003/11/29(土) 22:27:35
被害者なのに指紋求められフリーライター 文入 勉 (松戸市 40歳) 我が家が窃盗未遂事件先月遭った。 ガラス戸に鋭利な物で三角形の穴があけられ、鍵が外されていた。 犯人は私の気配に気づいて退散したらしい。 警察が捜査し、ていねいな対応の末に「近日中に家族全員の指紋採取に協力していただきます」と伝えた。 腑に落ちなかったので断りの電話をすると、警察は「強制ではないので」と了解してくれた。 私の疑問はまず、被害者なのに指紋を採られることへの不条理感がある。 その時に感じるであろう屈辱感や恐怖感は想像してあまりある。 人権侵害の恐れさえあろう。 個人情報保護の観点からも疑問だ。 採取された指紋はいずれ廃棄されるにしても、警察から漏出しない保証はない。 自己確認用に指紋が脚光を浴びている現在、一考を要する問題ではなかろうか。 捜査への効果の点からも考えてしまう。 特殊な器具を使用したと思われるプロの泥棒が指紋を残すようなへまをやるだろうか。 我が家の場合は未遂だったので、盗品もない。 インターネットで調べると、疑問に感じながらも指紋の採取に応じたという体験談が載っている。 窃盗や窃盗未遂事件の被害者に指紋の提供がことごとく求められるなら、警察への通報をためらう人も出てくるのではないか。 適度な捜査協力というものがあってよい。(2003年11月29日 宮城版)
「特攻が良い」 そう言う君に 小言する 4月初めは オルグ記念日
2003/05/13(火) 20:24:54
「特攻が良い」 そう言う君に ヘルパー 小沢 祐子(神奈川県平塚市 50歳) 4月初めの夕方、JR平塚駅からのバスで隣り合ったおばさんを覚えていますか。 22歳という君は、購入したという軍隊物ビデオの説明文を熱心に読んでいましたね。 のぞき込んだおばさんの質問に、嫌がりもせず答えてくれました。 「出演する俳優が好きなの」 「いえ、特攻が良いなと思って」 「特攻のどこが」 「精神が。この年までチヤホヤ育ったけど、最近、何かしなくてはという気持ちになった。だけど、分かんなくて。今、イラクとか戦争になってるけど、日本も戦争をやってたでしょ。戦争体験ありますか。日本も追い込まれて仕方なくやったんですよね」 「その知識は学校で」 「学校じゃ、教えてくれませんよ」 「それで映画なの」 「国のために役立つことを……」 「ねえねえ、特攻という名前でも、テロでも同じ。死ぬんだよ、人も殺すし」 死ぬのはいけないという私に、声を潜め、「こんな話、あんまり人に言わない方がいいんだ。ダサイなんて言われる」と寂しそうに笑いましたね。 まじめに真剣に考えているのに、オープンに語る場のない若者の現状。 残念です。 名前も聞かず別れた君の後ろ姿が、気になって仕方ありません。 おばさんたちの平和グループでは、大きな声で戦争のことを話せるし、体験者の話も聞けますよ。 同世代に仲間が見つけられないで孤立し、思いつめたりしないでほしい。 十分なフォローができず、おばさんは先輩としての責任が果たせませんでした。 もう一度、君と話したいな。(2003年5月13日東京本社版)
宇宙をも破壊汁2003〜スターダストメモリー
2003/02/15(土) 20:21:24
人はどうして宇宙をめざす主婦 松村 雅美(新潟県柏崎市 43歳) 「犠牲があってもそれを乗りこえ、地球を出ていくのが、人間を含む地球生命体の使命」。 スペースシャトルの事故を受け、宇宙飛行士の毛利衛さんが話していました。 本当にそうだろうか、人の命より大切な宇宙開発などあるのだろうか。 7人の飛行士の冥福を祈りつつ考えています。 飛行士の人は「宇宙から見る地球は美しい」と言います。 それは遠くから見ているからです。 実際は瀕死の状態です。 大地、海、空は汚染され、砂漠化、温暖化が進む一方です。 行き場のないゴミが山となっています。 大人は絶えず憎しみ合い、殺し合って血を流していますし、子供たちは空爆、飢え、病気で日々命を落としています。 地球を汚した人間は、宇宙までも破壊してゆくのでしょうか。 1500度の熱にも絶え得るシャトルをつくって大気圏を抜けていく意義は何なのでしょうか。 莫大な資金、多量の排ガス、貴い命の犠牲。 その前にすべきことが、地球上にはたくさんあるように思えてなりません。 (2003年2月15日 東京本社版)
西日本の永世名人 北の国へ愛を込めて
2003/01/17(金) 00:31:39
非武装化の道を歩もう 公務員 岸 恵子(佐賀市 60歳) 金正日閣下。 このたびの核再稼動とNPT脱退などのご処置に対し、やむにやまれずペンをとりました。 過去をふりかえりますと日本による植民地支配、そして侵略戦争の中での強制連行や慰安婦問題、さらには在日の人々への数々の迫害など、日本人の一人としてまことに恥ずかしくつらい歴史がありました。 その過去を償うためにも、一日も早く国交が正常化され、お互いの違いと立場を尊重しながら助け合える日がくるのを待ち望んでおりました。 ところが事態は逆の方へと進んでしまいましたのは、日本人の歴史認識の誤りなどの理由はございますが、ほんとうに情けない思いでいっぱいでございます。 それでも、巨大な圧力や迫害にめげない不屈の精神と楽天性を備えた朝鮮の人々の気質からは学ぶことは多く、両国の友好と世界平和への希望を捨てることはできません。 どうか核再開の方針を核廃絶へと政策の転換をしてくださるよう切にお願いをいたします。 また、そうなさることがまことにあなたさまの勝利でございます。 もはや兵器は人類の愚と野蛮の象徴に過ぎず、戦争と経済の破たんを招くばかりでございます。 どうか賢明なご決断を得て、世界がともに非武装化の道を進めるようにと心からお祈り申し上げます。(佐賀新聞 2003年1月17日 ひろば)
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このブログが本になっています。
さて、気になる内容ですが・・・ このブログと基本的には同じなのですが、私の寸評だけではなく、その投稿の時代背景や登場する言葉を、事細やかに注釈という形で説明しています。 また、数本ばかりコラムも執筆したりと、少しばかり内容は違っています。 詳しくはここを見てね。
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