首相はA級戦犯を どう評価?
無職 安田 豊秋(愛知県安城市 75歳)
小泉首相が誕生して5年、依然として靖国問題が表に出てくる。
首相は「鹿児島県知覧町の旧特攻基地で涙した」とか「戦争の犠牲者に敬意を払う気持ちで参拝するのにどこが悪い」「首相といえども、信教の自由は一人の人間として憲法で保障されている」などとよく言われる。が、そんなことは言われなくても分かっていることだ。
そんなことより、極東国際軍事裁判で断罪されたA級戦犯をどう評価しているのかを語ってほしい。
そもそも特攻隊なるものを編成し、大勢の若い命を散らし、多くの戦争犠牲者を出したA級戦犯に対する気持ちはどうなのか。
さらに、第二次世界大戦を正当化する内容が詰め込まれた靖国神社・遊就館については、どう考えているのか答えるべきだ。
これらについて、首相の真意をしっかりと述べてもらいたい。
先日、韓国大統領が遊就館を見たいと言われた。
ぜひ見ていただき、その評価を聞きたいと思う。
(毎日新聞 2006年4月14日 大阪本社版)
日本の内政の問題を、なんでわざわざ韓国の大統領から聞かないといけないのでしょう?
そんなの聞く前から何を言うかなんてだいたい想像できますし。
もし、ここで韓国大統領が「感動した!日本首相の気持ちが理解できた!」なんて言い出したら、学校の屋上からトイレットペーパーでバンジージャンプしますよ。
まぁ、いまさら靖国ものもどうかと思うのですが、この投稿者の主張が以前と変わっていることもあって紹介させて頂きますね。
ここでは、「信教の自由は一人の人間として首相でも憲法で保障されていることは、言われなくても分かっていること」と主張していますが、毎日新聞西部本社版 2004年5月19日付では「違憲判決が出たのに平然と参拝をする首相はおかしい」と主張されていたりします。
もし、本当に「首相でも信仰の自由は保障されるもの」という考えを言われなくても解っていたのならば、04年時点では首相ではなく裁判官を批判していなければおかしいのです。
そもそも違憲判決なんて出ていないことはここで説明しましたが、持論の根拠として憲法やら法律やらを持ち出す方は、よく自分の意見を変えても平然としていますので注意が必要です。
法律に違反しているので反対であるという主張と、主張の根拠として法律を持ち出すのでは意味が大きく異なるんですよね。
さて、靖国ついでにA級戦犯の意味と今現在日本における戦犯の扱いもご説明しておきます。
知っている方にとっては常識ではあるのですが・・・・
まず、A級戦犯は別に最も悪いことをしたからA級というわけではありません。
幽遊白書の戦闘能力の表現のように、それは別にランク分けされたものではなく、分類名称としてA・B・Cとあるのです。
A型・B型とでも表記していれば、解りやすく無駄な混乱はなかったでしょうね。
その意味はそれぞれ・・・・・
A級:平和に対する罪
B級:戦争犯罪(戦争法規、または慣例違反など)
C級:人道に対する罪
なお、神風特攻を始めて実際に実行した海軍軍令部次長大西中将は東京裁判で裁かれることなく、8月15日に自らの意思で隊員たちに詫びながら切腹しています。
そして、医者を呼ぼうとする部下を制し「呼ばなくていい。私は特攻隊員たちの分も苦しんでから死なねばならないのだ」と出血過多で死亡しました。
そもそも実施者が「あれは外道の作戦だ」と言っているように、当時は極限の状態であったのです。
戦犯がらみの最後のオチは、1953年8月に改正された「遺族援護法」でにおいて、旧敵国の軍事裁判で有罪判決を受けた人(戦犯)を、日本の国内法では“罪人とみなさない”との判断基準が明確にされたことですかね。
つまり、ぶっちゃけ、今の日本に戦犯は存在しません。
そのため、戦犯として処刑された者たちの死因を記した公文書では「法務死」と記し、また靖国神社では「殉難死」と記されています。
そして、その法案の提案者は社会党・・・・・・・
そんな感じで、毎回毎回靖国に噛み付いている人たちは以上のことを踏まえた上で、いったいどう考えているのか、その真意をしっかりと述べてもらいたいものですね。